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まちのふうけい その2

地元長岡(厳密にいうと、会社につとめている頃住んでいた)には
千秋が原ふるさとの森(音楽の森やアトリウム)
リリックホール
新潟県立近代美術館
長岡造形大学  
                   などなど。

信濃川に沿ってそれらの建物があります。

天気の良い昼時には、パンやおにぎりを買って、ベンチや芝生の上に座り、
本を読んだり、昼寝をしたり、噴水の近くで涼んだりしてました。

もちろん夏になれば、三尺玉が打ち上がる花火大会があります。

この近辺はほとんど商業建築物がありませんでした。(ジャスコくらい)

ほとんど田んぼだった土地は区画整理され、3,4年前くらいから小さなケーキ屋など、
出来初めて喜んでいたことを思い出します。(なかなかいい建物でした☆)

あれから4年...。

かなり街は変りました。
・目立たせるだけの色使いの激しい看板。
・単に採算だけを重視した安っぽいプレハブの建物。
・まわりの雰囲気を考えずにバラバラに配置された建物。
・すでに潰れて、そのままになった建物。
・木を植えることなく、めいっぱいアスファルトを敷いた駐車場。

生活に密着している人にとってみると便利なのかもしれませんが...。
自ら安っぽい街になっているような気がします。

オーナーには責任はさほどないような気がします。
やはり、建築に携わるべき人が、目先の事ではなく常に先を見つめて
慎重に設計するべきです。

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記憶に残るのは、便利になった街ではなく、昼寝していて芝生でチクチクしたことや、
日焼けしたことなど、ではないでしょうか?
そこ(その風景)に建物の姿が浮かんでくる...。
そんな建物をつくっていくべきです☆

写真
長岡リリックホール
所在地:新潟県長岡市寺島町
設計:伊東豊雄建築設計事務所
竣工:1996年
by haya-lee | 2006-06-02 21:34 | けんちく